畑水産のこだわり

下関のふくを世界へ



1984年(昭和59年)下関を訪れたアメリカニューヨークのレストラン日本のオーナー倉岡氏からアメリカへふくを輸出したいと相談を受けた初代畑栄は、当時ふくの輸出など想像もつかず誰も耳を貸さない中、成功すればふく食文化の拡大ひいては下関のふく業界の発展につながると、挑戦することを決めました。倉岡氏や数多くの関係者の協力を得ながら、アメリカでの試食会も行い順調な滑り出しに見えたが、アメリカマスコミの「生きてることが奇跡」等の挑発的なコメントの影響もありFDA(アメリカ食品医薬品局。医療品規制、食の安全を責務とする)は輸出の許可を出さず一旦は足踏みをせざるを得ませんでした。

しかし初代畑栄・二代畑耕次と倉岡氏は、何としてもアメリカにふくをとの情熱からFDAより求められるふくの安全性に関するあらゆる質問の一つ一つに的確な資料の提出と回答を続けました。

そして唯一下関の指定された処理施設・畑水産で処理されたみがきふくに限りFDAから輸出許可が出たときは、最初の取り組みより実に5年の歳月が流れていました。1989年(平成元年)3月19日待望のふく第一陣がニューヨークに到着し畑栄によりふく刺しの披露がニューヨークタイムズの記者の前で行われ、全米の新聞やCNNの報道でも紹介されたことでふく食文化の拡大へ向け一歩を踏み出すことができたのです。

三代畑栄次はその志を受け継ぎ、HACCP認証の取得や最新3Dフリーザーの導入等、更なる高品質と安全安心を求めて挑戦を続けています。また2015年にはイタリアのミラノ国際博覧会での試食に用いられたふくみがきを提供するなど、ふく食文化の拡大に現在も取り組み続けています。

鶴盛の考案

菊盛等に代表されるふくの刺し盛りはその美しさから広く知られていますが、これは長年の経験で培われた独特の包丁さばきによるものです。この確かな技術を後進に伝えその素晴らしさを広く知ってもらうことでふく食の普及に努めようと初代畑栄は鶴盛を考案しました。アメリカニューヨークにて最初に披露したふくの刺し盛りもこの鶴盛でした。そしてその技術は広く現在の職人たちにも受け継がれています。

宮家献上ふく


2000年2月と2012年2月に畑水産が調理したふく料理を宮家へ献上致しました。

2012年には対馬沖にて漁獲された最高級の天然とらふくを使用し、菊盛に仕上げられたふく刺し、なべ用の切身、皮の湯引きなどを桐箱に詰め、秋篠宮家など6宮家にお届けしました。これは、安心安全なふくを提供することのできる確かな技術への証でもあります。

最新の技術とHACCPによる工程管理



ふく食文化普及への取り組み強化のためにも、畑水産は3Dフリーザー等の最新技術の導入や2016年には本場下関で最初に一般社団法人大日本水産会によるHACCP認証を取得しました。加えて150tを有する活魚水槽を使用した下関伝統の活かし込み技術や初代より長年培われてきたみがき技術により産み出された高品質の商品をお届けし続けることで得てきたお客様の信頼に“はたのふく”は支えられています。

ふく食文化の普及


1、2011年(平成23年)12月16日、タイ王国FDA視察団が当社を訪問されました。衛生管理やふく食文化について大変に興味を持たれ多くの質問をいただきました。
2、小学生他の社会見学受入。

社員の教育制度

社員にふぐ処理免許の取得やHACCP講習会への参加をはじめとした技術や知識の取得の機会を設け、人材の育成に取り組んでいます。
また実務経験3年以上の社員には山口県ふぐ処理師免許を取得させています。

マスコミ掲載の実例







■テレビ番組

・2011年12月16日 NHKBSプレミアム 「新日本風土記 ふぐ」
日本人の食文化ふぐを解説する番組の中で当社の作業風景が紹介されました。
・2012年3月4日 テレビ朝日 「奇跡の地球物語 命を懸けた美食探求」
ふぐの生態とそのおいしさを紹介した番組で当社の作業風景が放映されました。
・2014年3月22日 BSフジ 「太平洋を渡ったフグ」
レストラン日本 倉岡伸欣氏と畑水産が初めてで唯一のふくのアメリカ輸出を成しえた背景を多くの証言をもとに紹介しています。
・2015年10月10日 ディスカバリーチャンネル 「NOBU’S JAPAN 山口の味覚」
世界最大のドキュメンタリー専門チャンネルの番組で、NOBUレストランオーナー、ノブマツヒサ氏にふく専門業者として作業風景が紹介されました。
・2017年7月18日~ キリンビール 2017年47都道府県の一番搾り TVCM
キリンビール「一番搾り山口に乾杯」CMに仲卸仲間とともに弊社代表が出演しました。

■新聞・雑誌

・2008年5月11日 The New York Times 紙
If the Fish Can’t Kill You,Is It Still a Delicacy?という記事にて弊社代表が紹介されました。
・2011年9月24日&2015年6月6日 週刊NY生活 紙
当社が紹介されました。
・2012年2月28日 朝日新聞、山口新聞
6宮家献上のふく刺し調理の様子が掲載されました。
・2014年7月8日 読売新聞
「半世紀を超えて 食の風景」の連載で当社が掲載されました。
・2015年8月21日 日経新聞
ミラノ万博でのふく試食イベントに向け出荷した、みがきふくの作業が紹介されました。
・2018年1月5日 日経MJ
ふく食解禁130周年を特集した記事に、弊社代表のコメントが紹介されました。
・2012年2月28日 朝日新聞、山口新聞
6宮家献上のふく刺し調理の様子が掲載されました。
・2005年5月 米 ナショナルジオグラフィック 誌(英語版・日本語版)
弊社初代畑栄考案のふく刺し鶴盛が紹介されました。